竹屋物語 第5話
高校を卒業する私に 親の1番の希望は大きな会社に就職して とにかく安定した収入を稼いでくれることでした。
酒屋を継がせようなんてもってのほかでした。
私も継ぐ気はありませんでしたが。
私は一応 住宅、プラスティック製品をつくる大手の企業に就職しました。
両親も相当喜んだようです。
勉強は嫌いですが仕事は慣れてる私はガムシャラに働きました。
しかし何かが違うのです。私の考える仕事と現実のサラリーマンは。
働きだして2年ぐらいの事。
どんなに一生懸命働いてもみんな給料はほとんど変わらない、怠けているひとですらです。
(やはり商売人の血がどこかに流れていたのでしょうか)
私はとうとう2年半でその会社を辞めてしまいました。
今思えば、あの時、会社を辞めていなかったら今の私も店もなかったと思います。
続く・・・
関連記事