竹屋物語 第5話(平日)
平日は以前も述べたように
城島でばあちゃんと姉と若の3人で
過ごしているのだが、どうしても若が
小さい分利用される。
特に姉
いろんなものを買いに行かせる
いわゆるパシリ。
ある程度のものは小学生なので素直に買いに
いくのだが、(近くのマルショクまで、チャリで)
鬼なのは少女マンガでも買いに行かせるのである。
しかし抵抗できずにチャリを飛ばす。
姉 「わぁー早かったねー」
若 「とばしたもん」
3歳違いぐらいでも姉は弟の心理をよくついている。
姉にまた褒められたくて毎日のように
チャリをとばしてマルショクを往復する若。
そして、ある日、若が小学校の近くに
ちくわに衣をつけて揚げて販売している美味い
店を発見した。といっても店があるわけでもなく
てんぷら屋さんが行けば小売もしてくれるぐらいの
ところだが…それを家に買って帰って食べていると
すかさず
姉 「ひとつちょうだい」
若 「はい」
姉 「えらい美味しか、またこおて来て」
若 「小学校の近くばい、遠かとに」
姉 「たぁーくんならすぐ着くやん。
自転車早かけん」
若 「よかばい」
当時、足は遅いがチャリだけは早かったのは
下手すりゃ姉のせいか…
毎日チャリをとばす若だった。
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