竹屋物語 第4話(がばいばあちゃん2)

酒乃竹屋

2010年05月29日 08:40

前にも述べたように若は幼少のころは

ばあちゃんと姉と過ごした時間がほとんど

子供のころの若はよくケガをした。

4,5回骨折とかでギブスをした生活をしていた。

すると手の時は良いけど足の時は歩いて学校に行けない。

すると行きは送ってもらっても帰りは、ばあちゃんしかいない。

しかし、ばあちゃんは車に乗れない。

当時のばあちゃんの移動手段は自転車のみだ

ただその自転車は後ろのタイヤが二つ付いた三輪車に

なっていて、その三輪車の後ろには大きめのかごがついている。

その後ろのかごにスッポリ入って家まで帰っていた。

十数人いる孫のなかで一番ばあちゃんと接したのが

若じゃないかと思う。その分よく喧嘩もした。

ある日の出来事。

ばあちゃん「今日の夜はなん食べるね」

若 「なんでんよか」

ばあちゃん「なんでんよかじゃわからん」

若 「なんでんよかやん」

ばあちゃん「毎日やんけん何が食べたいか言わんと

      ばあちゃんも考えきらん」

若 「じゃあ毎日オムレツでよか」

ばあちゃん「わかった」

ちなみにばあちゃんのオムレツはとても美味しいので

若のお気に入りだった。

すると翌日オムレツ。

その翌日 オムレツ。

その翌日 オムレツ。

ばあちゃんも根性入っていた。

さすがに3連ちゃんのオムレツに若もうんざり。

4日目に

若 「何か違うとばして」

ばあちゃん「何がよか」

若 「なんでんよか」

そんな感じでしょっちゅう喧嘩だった。

次号へつづく




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