竹屋物語 第4話(がばいばあちゃん2)
前にも述べたように若は幼少のころは
ばあちゃんと姉と過ごした時間がほとんど
子供のころの若はよくケガをした。
4,5回骨折とかでギブスをした生活をしていた。
すると手の時は良いけど足の時は歩いて学校に行けない。
すると行きは送ってもらっても帰りは、ばあちゃんしかいない。
しかし、ばあちゃんは車に乗れない。
当時のばあちゃんの移動手段は自転車のみだ
ただその自転車は後ろのタイヤが二つ付いた三輪車に
なっていて、その三輪車の後ろには大きめのかごがついている。
その後ろのかごにスッポリ入って家まで帰っていた。
十数人いる孫のなかで一番ばあちゃんと接したのが
若じゃないかと思う。その分よく喧嘩もした。
ある日の出来事。
ばあちゃん「今日の夜はなん食べるね」
若 「なんでんよか」
ばあちゃん「なんでんよかじゃわからん」
若 「なんでんよかやん」
ばあちゃん「毎日やんけん何が食べたいか言わんと
ばあちゃんも考えきらん」
若 「じゃあ毎日オムレツでよか」
ばあちゃん「わかった」
ちなみにばあちゃんのオムレツはとても美味しいので
若のお気に入りだった。
すると翌日オムレツ。
その翌日 オムレツ。
その翌日 オムレツ。
ばあちゃんも根性入っていた。
さすがに3連ちゃんのオムレツに若もうんざり。
4日目に
若 「何か違うとばして」
ばあちゃん「何がよか」
若 「なんでんよか」
そんな感じでしょっちゅう喧嘩だった。
次号へつづく
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