竹屋物語 第8話
さあーて今日も竹屋物語始まるよー
いよいよ江上家 最大の賭け コンビニ事業のスタートです。
とはいえ、やはり上手くいかなかった場合が頭をよぎります。
ダメならみんなしてアパート住まいで、また借金返済のために働きづくめの日々が待ってます。
もしもに備えて 父は今の会社に席をおき、私と母の2人でコンビニの研修に行きました。(ダメなときに父の歳じゃ再就職は厳しいと考えたのです)
後には引けない大勝負です、私達は一生懸命 声を張り上げて頑張りましたよ。
私は店の手伝いをよくしていたと言いましたが、何せ1日に何人かの ほとんど決まったお客さんの来るようなお店です。
そのころは「いらしゃいませ」の言葉すら言ったことがなかったうえに、コンビニ直前までトラックの運転手でしょ。
夜中に青果市場とかに行って市場のおじちゃんに
「おじちゃーん 大根積んできたばーい」
「次の間に合わんけん、はよ降ろそーい」
なんて状態ですよ。
感じ良く「いらっしゃいませー」
なんて言えるわけないし、恥ずかしいし。
横にはオフクロおるし!
と思ってたら、その研修センターのトレーナーが中々の気合!
教室の中を木刀もってウロウロ。(もちろん叩かれたことはなかったが)
後、自分の置かれてる立場とオフクロのやる気にも刺激され、スーパー店長を目指して日々研修に頑張ったのである!
次号へつづく
関連記事