竹屋物語 第8話

酒乃竹屋

2009年05月05日 21:12

 さあーて今日も竹屋物語始まるよー

いよいよ江上家 最大の賭け コンビニ事業のスタートです。
とはいえ、やはり上手くいかなかった場合が頭をよぎります。

ダメならみんなしてアパート住まいで、また借金返済のために働きづくめの日々が待ってます。
もしもに備えて 父は今の会社に席をおき、私と母の2人でコンビニの研修に行きました。(ダメなときに父の歳じゃ再就職は厳しいと考えたのです)

後には引けない大勝負です、私達は一生懸命 声を張り上げて頑張りましたよ。
私は店の手伝いをよくしていたと言いましたが、何せ1日に何人かの ほとんど決まったお客さんの来るようなお店です。
そのころは「いらしゃいませ」の言葉すら言ったことがなかったうえに、コンビニ直前までトラックの運転手でしょ。

夜中に青果市場とかに行って市場のおじちゃんに
「おじちゃーん 大根積んできたばーい」

「次の間に合わんけん、はよ降ろそーい」

なんて状態ですよ。

感じ良く「いらっしゃいませー」

なんて言えるわけないし、恥ずかしいし。

横にはオフクロおるし!

と思ってたら、その研修センターのトレーナーが中々の気合!

教室の中を木刀もってウロウロ。(もちろん叩かれたことはなかったが)

後、自分の置かれてる立場とオフクロのやる気にも刺激され、スーパー店長を目指して日々研修に頑張ったのである!


次号へつづく



関連記事