トラックの話 第3話
眠さを我慢していると途中の
燃料補給とかが唯一、眠気覚ましになる。
もちろん、24時間営業の大きなスタンドに
よるのだが、当時はトラックがとまると
燃料をいれている間にフロントガラスを洗ってくれた。
そしてまた走りだすのだが、オトンはいつもラジオを
聞きながら走っていた。いつも2時か3時ぐらいから
歌謡曲のラジオを聞く。確か、日野自動車がやっているのが
走れ歌謡曲でイスズ自動車がやっているのが歌のヘッドライト。
オトンは歌のヘッドライトを聞いていたがほとんど演歌ばかりで
若にはあまりおもしろくない。
ただそのラジオが終わるころにはだいたい到着するころ。
そして若がそのラジオが好きだったのは
そのラジオが終わるときに感動的なナレーションがながれる。
それがとても気に入っていた。
よく覚えていないが
「どうか、安全運転で、あなたの なんとかで」
「今日もなんとかが目覚めます」
そんな感じのセリフ。
若は今でもトラックのドライバーさんには頭が下がる。
本当に大変な仕事である。日本の物流の大半を占めてるのが
トラック輸送。毎日、私たちの食べている食べ物や、あらゆる
ものがトラックで運ばれている。
トラックの運転手というのは様ざまなイメージがあると思うが
若はとても誇れる素晴らしい仕事だと思う。
雨の日も雪の日も高速が通行止になろうと決められた時間に
届けなければならない。
感謝、感謝です。
いよいよ次回は大阪に到着します!
世界の車窓からふうに
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